なぜ練習してもミスが出る?「同じ動き」ができない脳の仕組み

なぜ練習してもミスが出る?「同じ動き」ができない脳の仕組み

NTTは世界で初めて、人の動作に生じる「ばらつき」と密接に関連する要因が、脳から筋へ送られる筋活動の“タイミングの乱れ”であることを解明しました。専門的な話ではありますが、xのOGPは15万ビューを超えており、人々の関心は高いテーマです。

「人間の動作にばらつき」というのは、同じ力を入れて同じ動作をしたつもりでも、同じ結果を出せないことをさします。

野球における投手の投球&スイング、ゴルフのティーショット・パッティング、ビリヤードのショット、楽器の演奏(特に管楽器・弦楽器)、書道・絵画の筆致、料理の味付け(塩加減など)など、その「ばらつき」に悩んだことのない人は皆無であると思います。

同じ字を繰り返し書いても、コピーしたように全く同じ字は2度と書けないですよね。

毎回微妙に違います。一期一会(笑)

これらは、人間が物理的・機械的ではない「生物」である以上、避けて通れない「揺らぎ」であるといわれてきました。

では、どうしてその「揺らぎ」が生じるのか、ということを解明したNTTの研究報告が話題になっているのです。

「ミス=力の入れすぎ」は間違いだった?


今日の情報源です。


これまで、ダーツやゴルフなどで、「同じように体を動かそう」と思っても毎回少し違う動きになってしまう運動のミスやばらつきは、脳から筋肉に送られる指令の「強さ」が毎回バラバラになってしまう「力の入れすぎ」や「筋力のムラ」が原因だと考えられていました。

しかし、NTTによる世界初の研究で、動作を狂わせる真の要因は、筋活動の「強さ」ではなく、脳から送られる指令の「筋肉に力を入れるタイミングがわずかにズレてしまうから」ということを、世界で初めて科学的に証明したというニュースです

なぜタイミングがずれると思い通りに動けないのかというと、人間が一つの動作をする時、実は複数の筋肉を協力させて動かしています。

脳はそれぞれの筋肉に対して、「いつ(タイミング)」「どれくらい(強さ)」という2つの指令を出しますが、この「いつ動かすか」というタイミングがわずかにズレてしまうため、前回と完全に同じ動作を再現することが難しくなってしまうということです。

この発見は何に役立つのか?


この発見によって、たとえばスポーツ・アスリート向け(例:テニスやゴルフ)の対策が考えられます。

動きのばらつきから「その人のスキルの特徴」を可視化できるため、より上達しやすいトレーニング方法の提案に繋がる可能性があります。

これまでは、「理屈じゃない。素振り1000回やって体で獲得する」なんていって闇雲に反復練習していたのを、自分の「タイミングのクセ」を修正する効率的な訓練が可能になります。

要するに、根性でそんなに振らなくても良くなるわけです。

そして、これまでなら、「センス」や「素質」など、あたかも努力ではどうにもならない領域に思われていたものを、タイミングの正確性として数値化して改善できるわけです。

「天賦の才」といわれていたことが、合理的トレーニングにより、あっさり誰でもできるようになるかもしれないのです。

誰もが「天賦の才」を合理的に体得できる日も……


また、運動機能に障がいを持つ患者の状態を正確に評価する指標になったり、障碍を改善させるための新しいリハビリ手法を確立したりなど、「医療・リハビリへの応用」が期待されています。

漠然と歩行練習をさせるのではなく、どのタイミングでどこに力を入れるべきか、ということが明らかになったうえでのトレーニングなので、より的確で効率的なリハビリになる期待が持てます。

「運動失調度」を客観的に数値化できるようになれば、より患者一人ひとりに最適化されたプログラムの提案が可能になるはずです。

NTTは今後、このタイミングを司る脳の部位や神経表現をさらに解明していくとしています 。

脳科学が「スキルの正体」を解き明かすことで、障害があっても「思い通りの体」により近づける日が来ることを期待したいです。

もし、自分の『動きのズレ』を数値で確認できるようになったら、みなさんはどんなスキルを磨きたいですか?

カラー図解 脳の教科書 はじめての「脳科学」入門 (ブルーバックス) - 三上章允
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この記事へのコメント

2026年03月20日 22:27
(。・ω・)ノ゙ Nice‼です♪
2026年03月20日 22:41
これで、体罰やしごきがなくなる日が来るか☺️
2026年03月20日 22:49
スポーツなどやみくもに反復練習をすることがなくなるのはいいですね。
料理の味が安定するのも歓迎です^^;
書道や楽器演奏などは、バラつきから生まれる良さもありそうな気がします。
2026年03月20日 23:35
料理の味付けは、体調の変化などもあるので安定するのは良いのかもしれないですね。
腰椎ヘルニアの頃、リハビリに良く通っていたのですが、力加減がわからず安定しなかったので、数値化して改善出来るなら良いなって思います。
2026年03月20日 23:44
巷で第一線で活躍されてる方々は
こう言うことを理解し
第三者の助言を取り入れてるのかな?
と解釈しました
2026年03月21日 01:00
運転かなぁ、まずは車庫入れ
2026年03月21日 01:33
障害のためのより的確で効率的な結果は大いに期待したいですが、
物事を創造したりする際、いつも精査された結果ではなく、
バラツキが在るのも魅力的かなっと思ったりします。
2026年03月21日 04:52
おはようございます!
nice!です。
pn
2026年03月21日 06:13
リハビリ応用に期待したいっすね、俺の右手間に合うかな(^◇^;)
2026年03月21日 06:45
知っても、直すことはほぼ私のケースは無いですね。そういう
のが有るから人間という、生き方でしたから。皆さん、AIに
出来るような行為ないし仕事ばかり、したいのでしょうかねえ(笑)。
2026年03月21日 07:04
こういう理屈がわかると、自分の根性なしを責めなくてもいい気がして気持ちが軽くなります。運動する人はこれを利用してより向上すればいいし、何よりもちょっと未来が見えるかも!という希望があるのがいいです。
センス!と片付けられていたのものが、誰でも出来るかも知れない希望に替わって来たのですから・・・
2026年03月21日 07:49
人間て 摩訶不思議・・・
2026年03月21日 08:01
気持ちでプレーは大きく変わりますね。小心なのでよくわかります。
2026年03月21日 08:25
技術の進歩は スゴ~いものですね
koh925
2026年03月21日 08:45
脳が筋肉におくる、タイミングのずれ
高齢の私にはズレまくっているのでしょうね
関係はないと思いますが、真っすぐ歩こうと思っても
横に外れてて行きます
2026年03月21日 08:53
逆に全く同じ動きができたら、ゴルフなんてハイレベルなスコアーになってしまう。
2026年03月21日 08:54
ばらつきがあるのが人間ですけどアスリートは記録かかってるから大変ですよね。
2026年03月21日 08:56
おはようございます❗
大学時代、アーチェリーをしていましたが・・・
練習しても同じ事が出来ませんね。
2026年03月21日 11:03
スポーツ選手や、ピアニストが、絶対に間違えないかと
いうと、そんなことはありません。
緊張やなにかで、どんなに上手が人でも間違えます。
でも、人間にはミスをカバーする能力があり、とっさに
ミスをカバーできる人もいます。
脳は素晴らしいです。
2026年03月21日 11:44
勉強になりました。
bgatapapa
2026年03月21日 15:40
山勘です。
2026年03月21日 16:00
今更運動は無理ですが、若かったらゴルフですね。
センスと力加減かと思ってました。
2026年03月21日 16:03
ナイスです!!
5年ほどゴルフクラブを握っていません。
もし数値化で上達したら、練習する意欲が低下してしまいます。
2026年03月21日 16:37
自分はゴルフをもう少し続けたいと思っているのですが
ちっとも上達せずコースに出る度ガッカリしていました。
自分の動きを数値化して教わって
常に100切りが出来ればもっと楽しいだろうなぁと思います♪
でも結局は練習が大切なんですよね(^^;
2026年03月21日 17:05
研究をしたのがNTTであるというのが、意外に感じました。動作のバラツキは、脳から筋へ送られる筋活動の“タイミングの乱れにより生じる、、、タイミングが乱れないようにできるのかしら、、、ブログ箱庭「ノートンを更新しました」においで頂き、ありがとうございました。
2026年03月21日 19:44
niceですぅ💕
2026年03月21日 20:23
人生を狂わせるようなことも出来ず老いて
細やかな日々、振り返ればいい人生かな(^_-)-☆
2026年03月21日 20:34
ばらつきがあるから良さがあると思う。