不夜脳 脳がほしがる本当の休息(東島威史著、サンマーク出版)
不夜脳 脳がほしがる本当の休息(東島威史著、サンマーク出版)は、「脳の健康」について従来の「休息重視」に対して一石を投じた一冊です。昨年9月に発行された書籍ですが、現在でもAmazonの「睡眠」部門でベストセラー1位を記録しています。
認知症の原因は、アミロイドβという、脳内タンパク質の蓄積にあるといわれています。
それは、睡眠中に脳脊髄液によって脳から洗い流され、血管を通じて排出・無毒化されるので、脳のためには睡眠が何よりの薬だと言われてきました。
ところが、最近は必ずしもそれとは両立しない、新しい説も唱えられ始めています。
たとえば、Amazonの本書販売ページにはこう書かれています。
「寝ないと脳に悪い」は、ウソだった?
“脳の老廃物”は「起きていても」掃除できる――。
脳神経外科医による、「脳の休息」の常識を覆す1冊。
著者の東島威史医師は本書において、一般的に信じられている「睡眠=脳の休息」という説を否定し、脳は新しい刺激を処理することで活性化し、逆に刺激が欠乏すると衰退していくという性質を明らかにしています。
脳は、筋肉と同様に何歳からでも鍛え直すことが可能であり、有酸素運動や読書、空腹時間の確保などが具体的なメンテナンスとして推奨されています。
また、40Hzの音波やサウナを利用して脳内の老廃物を除去し、冷却することが認知症予防に繋がると説いています。
最終的に、日常にドキドキするような体験を取り入れ、常に脳をアップデートし続けることの重要性を強調する内容となっています。
脳にとっての「本当の休息」とは?
著者は、脳が休んでいる(寝ている)間に脳脊髄液が流れ、アルツハイマー型認知症の原因ともされる「アミロイドベータ」などの脳のゴミを洗い流しているという説自体を否定しているわけではありません。
ただし、睡眠中の脳は休んでいるわけではありません。
脳は、「24時間営業のコンビニ」のようなものであり、睡眠中は夜中のお客さんが少ないタイミングを利用して、記憶の整理や棚の補充、そして掃除をテキパキとこなしている状態だそうです。
そのため、睡眠は体の休息や筋肉の修復には絶対に必要であり、その間に脳の掃除も行われますが、脳自体は寝ている間も決して静止してはおらず働き続けているため、「脳の休息=睡眠」とは限らないというのです。
脳にとっての「本当の休息」とは、一般的にイメージされるような「自然の中でぼーっとしたり何も考えない」ことではありません。
脳にとっての本当の休息(最高のメンテナンスや栄養)とは、「心がときめく瞬間」や「ドキドキワクワクする刺激」を得ることだとされています。
脳の回復に本当に必要なのは、ただ休むことよりも適切な刺激を与えることです。
具体的には、新しい場所に行く、新しい人に会う、新しい本や音楽、ゲームに触れるなどして、脳に新しい刺激を入れてあげることが重要です。
脳は、刺激を処理する働きを持つ臓器であるため、逆に刺激が減って毎日同じことだけを繰り返していると、脳は「もう使われない」と判断して機能が衰えたり(廃用性萎縮)、最悪の場合は機能低下につながる可能性があると指摘されています。
ですから、本書は、「睡眠が不要」という意味ではなく、睡眠に加えて“日中の刺激”も同じくらい重要であるというわけです。
脳に「新しい刺激」を与える具体的な方法
「睡眠より刺激」「長く眠れなくても大丈夫」現役脳神経外科医が断言する、脳の回復に“本当に必要なこと”
— 文春オンライン (@bunshun_online) March 10, 2026
『不夜脳 脳がほしがる本当の休息』(東島威史 著)――ベストセラー解剖
記事はこちら↓https://t.co/7YbSQ4zKsM#文春オンライン
では、具体的に「刺激」とはどんなことでしょうか。
1.日常に新しい体験を取り入れる
毎日同じことの繰り返しを避け、脳のさまざまな部分を使うことが大切です。具体的には、仕事以外に楽器を弾く、料理をする、知らない街を歩く、新しい人に会う、新しい本や音楽、ゲームに触れるなどが挙げられています。散歩や旅行や外食も、同じところばかりでは刺激にならないので、違う場所を開拓しましょうということです。
2.語学を学ぶ・本(小説)を読む
新しい言語の習得は、脳内にバックアップ(別館)を作るようなものであり、認知症予防に極めて高い効果があります。また、読書(特に小説)は、断片的な文字情報から自分の頭で風景や人物の姿を想像して作り出す必要があるため、脳にとって最高のトレーニングになります。
3.有酸素運動やジャンプをする
ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行うと、脳の細胞を育て記憶力を保つ「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が多く分泌されます。また、ジャンプや筋トレで骨に負荷をかけると、「オステオカルシン」というホルモンが分泌され、記憶力の回復に良い影響を与える可能性があります。
4.空腹の時間を作る(間欠的断食)
人間は本来、飢餓状態に強く満腹に弱くできているため、16時間何も食べず、8時間の間だけ食事をする「プチ断食」が脳に良いとされています。疲れたときに甘いものを食べるのは、脳が栄養を求めているのではなく、ドーパミンを欲しがっているだけなので注意が必要です。
「16時間断食」健康法、本当の話 https://t.co/eCVUTNe0eJ #オートファジー #16時間断食
— 無明子 (@shirimochigome) March 9, 2026
5.40Hzの音を聴く
1秒間に40回波が繰り返される低音「40Hzの音」は、集中力や記憶の整理に関わる脳波(ガンマ波)にあたり、聴くだけで脳のゴミ掃除(老廃物の除去)を助けてくれる可能性があります。YouTubeなどで検索して、作業用BGMとして流すのも有効です。
「40Hzの音」が“脳のごみ”を2倍洗い流すアルツハイマー病の新治療!? https://t.co/vpLJpKruZ1 #認知症予防
— 無明子 (@shirimochigome) February 1, 2026
6. サウナを利用する
サウナで短時間で体を温めた後、防御反応によって体が冷やされる状態が、脳にとっては非常に良いとされています。特に、「まだ行ったことのないサウナ」に行ってみることは、脳にとって新しい刺激が加わるためさらに効果的です。
総じて、脳を若々しく保つためには、「できるだけ違う毎日を過ごすこと」を意識して、脳全体をバランスよく刺激することが重要だとされています
「4」と「5」については以前ご紹介しました。
「それはできない」というコメントも有りましたが、啓蒙しているわけではありません。
今回は「脳の健康」になりますが、専門家が具体的にその努力する道筋を示していますよ、という情報提供です。
「1」~「6」までの事柄は心がけておられますか。

不夜脳 脳がほしがる本当の休息 - 東島 威史
この記事へのコメント
そうではないんですね
nice!です。
知らない所に旅行に行って、ハラハラドキドキしてる状態は脳にとって良いのかぁ~
やれる事とやれない事があるけど、なるべく刺激してみたいと思います。
脳を刺激するには自分を鼓舞することだと思いました。
定型の刺激ではあるものの、「。。。を探せ」「。。。は何処」
といった、絵画、写真本から、それを実際に自分が探す作業を
繰り返して、脳に、視覚の画像処理を、かなりの緊張度でさせ
るような行為を、比較的長時間しているという事です。
一晩中、NHKの深夜ラジオ便を聴いているようなので
脳は休んでいるのか心配です。
な私、ぼけにはいいのかな?
「遊んでいるだけじゃなくて脳に良い事をしている」と胸を張って言える
ので嬉しいです。空腹時間だけは、足りていません・・。
脳はともかく、臓器の為に。。。
40Hzの音、YouTubeで聴きながら書いてますが、初体験でした。
休息のし過ぎの様です、呆けぼけ~の始まりかも?
「刺激」と「休む」、って逆のことのように響きますよね。
そう考えると意外です~。
脳にいいこと‥と考えれば、新しいこと、変わったことをするのがいい、とは前にどこかで聞きました。
同じことを繰り返していても、脳が活性化しないという説明だったかしら。
>最高のメンテナンスや栄養)とは、「心がときめく瞬間」や「ドキドキワクワクする刺激」を得ることだとされています。
あら~それは毎日求めていますよ♪
毎日のように本を読んでいるし、身体のほぐし方も変えています。
断食はしないけれど、空腹感がなければ、食事を抜いたり軽くしたり遅くしたりします。
40Hzの音波というのは、全然知りませんでした。今度試してみます^^