AIは嘘つきか?使う側に問題はないのか?AIとの向き合い方

AIは嘘つきか?使う側に問題はないのか?AIとの向き合い方

AIについては、使わない人(つまり知らない人)ほど、「AIは嘘をつく」「個人情報を盗る」といった、「だから使わなくてもいい」という口実ととられかねない主張があるように思います。

21日、ChromeのサイドパネルからGemini(AI)が使える、Gemini in Chrome が日本でも公開されたそうです。


パソコンユーザーは、いっそうAIと向き合わなければならない時代に入りつつあるようですが、これを機会に、しばしばいわれる、「AIは嘘つきだ」「AIに個人情報を抜き取られる」といった「誤解」について、この記事では私の考えを述べてみたいと思います。

「AIは怖い」という前に


先日、AIの話題に対して「個人情報が心配だ」という声をいただきました。

ネットには、確かにリスクがあります。

ただ、ここで冷静に考えてみたいのです。

私たちはすでに、SeesaaブログやSNSで

・日常の出来事
・写真
・趣味や行動範囲

を、インターネット上に公開しています。

それらは検索エンジンに収集され、世界中からアクセス可能な状態にあります。

メールにしても、ネット上を通る以上、情報が盗られるリスクはあります。

わずかな情報から、個人は特定できます。

みなさんのことも、その気になれば、概ね情報を掴める。それがネットの怖いところです。

つまり、AIを使っていなくても、すでにみなさんのことはネットの世界にさらされまくっている(そもそも自分自身が好き好んで晒している)のです。

今更、怖いもへったくれもないでしょう。

だからこそ、ネットユーザーとして大切なマインドは、

「怖いから使わない」ではなく、
「どう使えば安全かを理解すること」ではないでしょうか。

AIは「嘘をつく存在」ではない


次の誤解ですが、AIは、与えられた情報や文脈から「もっともそれらしい答え」を確率的に生成する仕組みです。

つまり、そもそもが正解を保証する装置ではないのです。

ここを誤解したまま使うと、
「違った答えが出た⇒AIは嘘つきである」
という一面的な評価になってしまいます。

しかし実際には、「質問や司令に沿った答えを出したが、ユーザーの求めているものとしては不正確だった」というだけの話です。

しかもそれは、人間と違い、ユーザーを騙したり裏切ったりする目的ではないのです。

ですから、「嘘つき」という表現は的外れだと思います。

なぜ誤答が起きるのか


では、なぜAIから不正確な答えが出るのか。

よくある原因はシンプルです。

・前提条件が曖昧
・質問の意図が不明確
・検証をしていない

特に多いのは、ユーザーが「何をしたいのか」が整理されていないまま、「なんとかしてくれ」と丸投げの質問しているケースです。

たとえば同じ疑問でも、

「どうしたらいい?」と「丸投げ」で聞くのと、
「〇〇をしたいが、△△が分からない。□□まではわかっている」と聞くのでは、
返ってくる内容は大きく変わります。

少し厳しい言い方をすれば、誤答の多くは「ユーザーの問いの設計ミス=司令文の出し方が悪い」のです。

ですから、「AIに頼りすぎるのはよくない」というご意見もありましたが、AIを正しく使うということは、ユーザー自身にその前提における周到な準備が求められるので、「頼りすぎる」ということにはなり得ないのです。

よくある勘違いの例


たとえば、わたしの本名は、ネット上に同姓同名が6名は確実に存在します。

そのため、私について調べろと司令すると、AIは、私と同姓同名者のプロフィールと混同した回答をします。

しかし、私はそこでAIを嘘つき呼ばわりはせず、同姓同名の別人であることや、どれがどちらのプロフィールであるかを丁寧にフィードバックします

すると、AIは、特定できたプロフィールをもとに、改めて私に対して、仕事の方向性を提案してくれます。

そこで、さらに対話を続けることで、より具体的で現実的な企画が出来上がります。

AIは人間ではないけれど、ユーザー自身との対話によって力を引き出せるのです。

なのに、「AIは嘘をつく」などと断罪して対話を諦めたら、そこでAIとの信頼関係は終わってしまいます。

お世話しているワンニャンが、人間の思い通りに行動しないからといって、飼い主が憎らしい気持ちを持ったら、ワンニャンはそれに気づいて、もうその飼い主には心を許さないでしょう。

対人関係も、動物のお世話も、AI操作も、みんな根っこは同じですよ。

AIはユーザー次第で変わる


つまり、本質は、先方とうまくヤッていくのは、相手ではなく自分(ユーザー)自身のあり方が大切だということです。

私の持論ですが、人付き合いや、動物のお世話をできる心を持っている人なら、きっとAIとも上手に付き合えるのではないかと思います。

逆に言えば、AIとうまく付き合えるかどうかは、人間修行といってもいいかもしれません。

そして、AIと誠実に付き合えるならば、老若男女どなたに対しても、AIはきっと人生を前に進めることを助けてくれる存在になるでしょう。

Gemini in Chrome、私は楽しみです。

この1冊でしっかりわかる Geminiの教科書 - 佐倉井 理冴
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この記事へのコメント

2026年04月23日 02:19
AIはどう使うかですよね
どんな道具でも使い方のコツはあるはず
2026年04月23日 04:38
AIを使うのも人間。
人間の使い方次第、その意識次第ですね。
2026年04月23日 05:08
おはようございます!
nice!です。

AIって、まだ使えてない私です。
2026年04月23日 06:07
AIが嘘つきなのではなく、AIに番う情報をインプットさせたり、聞き方の問題だとわと私も思っています。人間のように下心あって、騙そうと思ってないと思ってるので、自分の聞き方を考えてみるべきと思っています。
2026年04月23日 06:12
AIを使っているという気はないのですが、普通になにかを検索するとAIが答えてきますよね。だから知らない間にお世話になっているのかなと思っていますが。
pn
2026年04月23日 06:16
プロンプトだっけか?それ次第だろうからそこなんとかしないとなのよ俺の場合。
どうも質問っていうか言葉に組み立てるのが苦手でf^_^;
2026年04月23日 06:19
拝見しました。
NICEです(^^)

『ユーザー次第で変わる』
→同感です、使い手次第ですね。
使い始めのころは、私のプロンプトが貧しいためにだいぶ苦労しました。それでもあきらめずにプロンプトを工夫したり、出てきた答えを再度検証する、を繰り返しました。おかげで最近は思った通りの対話ができて、良き壁打ちの相手です。
2026年04月23日 06:42
冒頭のAI非難者は、トンチンカンです。「悪い嘘つき人間」のように
見えて、機械だと見破れ無いケースは、性能の良いAIと考えられます。
AIの「定義」は、相手が人間のように見える事だと、私は認識します。
2026年04月23日 08:06
今のところお世話にならずに生きております。
畑はせいぜい管理機どまり。
2026年04月23日 08:16
もう  AIは 無くてはならぬものであって  進化を遂げて  益々発展する事でしょう  人間が 順応し、上手に使って  共に  ですね
2026年04月23日 09:16
もうすぐAIを使っていることすら意識しない

時代が来るでしょう
2026年04月23日 11:23
生成AIは。どんなプロンプトを与えようとも、正解にたどりつかずに、間違った応答をすることがありますよ。
GhatGPTは、公開当初はかなり多くの間違った応答を返していました。バージョンが上がるごとに、ハルシネーションは減っていますが、セロではありません。
わたしは 10年以上前から 大企業のAIシステム開発でCognitive ServiceでAIを使っていますが、深層学習が甘いジャンル(専門性が高い分野の知識や、企業独自文化にかかわる知識)での誤回答には、かなり悩まされました。
2026年04月23日 15:56
検索でAIを使うことが多いですが、その他使い方まだまだ勉強不足です。
2026年04月23日 16:29
人付き合いは得意ではありませんが、動物のお世話はいっぱいしてきました。AIは使うのではなくて、付き合っていくもんなんですね。ブログ箱庭「キジバトさんの場合」においで頂き、ありがとうございました。
2026年04月23日 16:51
AIにマイクタイソンにあったことがあるというと、当時の情報をだしてくれましたが、ニコがタイソンが土足で部屋に入って来た。と、入力すると、それは実際に現地にいた人の証言ですね。と言われた。
まあ本当に賢いですよ。
bgatapapa
2026年04月23日 17:12
AIは有る事無い事の言葉が巧みだと新聞書かれていたことがありますね。
2026年04月23日 17:52
もう私のいる場所の無い時代に・・・
生活に困らない程度の知識で暮らしてENDに(^_-)-☆
2026年04月23日 22:16
今はおっかなびっくりでも、早晩、AIによる基本処理は当たり前の時代になると思います。
2026年04月23日 22:22
AIを「嘘つき」と決めつける心は、実は自分の問いの曖昧さを映す鏡なのだと感じました。相手を責める前に、まず己の在り方を整える――まさに仏教の教えそのものですね。AIとの対話は、人間修行の一場面。頷けます。
2026年04月23日 22:28
みなさん、コメントありがとうございます。

>ffmlさん
>2026年04月23日 16:29
>AIは使うのではなくて、付き合っていくもんなんですね。

全く仰るとおりです。そこに尽きます。至言ですね。
2026年04月23日 22:50
>とし@黒猫さん
>2026年04月23日 11:23
>生成AIは。どんなプロンプトを与えようとも、正解にたどりつかずに、間違った応答をすることがありますよ。

私の書いた、この日本語は難しかったですか。

>正解を保証する装置ではないのです。

当たり前のことですが、AIは既知のデータベースで、そこから対話でこちらが引き出していく(育てる)作業が必要である、というという文脈を読めない方が、としさんをはじめ何人かおられるのは残念です。
ま、私としては失礼ながら理解できる方を取りこぼさないようにしようと思って書いておりますから、どう読まれるかは構いませんが。
2026年04月23日 23:14
10年後にはAIの方が人よりも知識を持ち
人に指示する時代になるとか言ってる人が居ましたが
現在、AIに依存してる人が多く
来年には、世界が代わって良そう
ウソという認識はAIにあれば、この世は・・・って映画の世界になっちゃいますね
2026年04月23日 23:22
検索するのに、何単語か入れて検索すると色々回答を出してくれるので助かってます。
まぁ、自分の意図しない答えが返ってくると嘘つきと思う方も出てくるのでしょうが…
今の所、そう言ったことはありません。
2026年04月24日 21:34
AIはまだまだ開発途上と言った印象です、知らない事を尋ねるといかにもそれが本当のように思いますが、ワザと知っている事を尋ねると「何言ってるんだ?AIもまだまだだね。」と思ってしまいます。
黎明期よりは随分と精度が出ていますがまだ改良の余地は有りそうですね。
(AIの)〇〇によると~と一文が入っていると信頼性がガクッと落ちてしまいます、中には正しい事が書いてある物も有りますが…