大野雄二さん、スリリングでミステリアスで切なく明るい音楽を提供
大野雄二さんの訃報が入りました。以前も書きましたが、あまりにも関わった作品が多く、ひとつの記事ではご紹介しきれなかったので、ひさしぶりに作品を振り返ってみたいと思います。(画像は各作品オープニング画像、『愛が見えますか』『おふくろさん』は新聞広告より)
大野雄二さんは、日本の作曲家、編曲家、音楽プロデューサーです。
石立鉄男ドラマ、石坂浩二主演ドラマ・映画、ルパン三世、加山雄三さんの刑事ドラマ『大追跡』、映画『人間の証明』など、日本テレビ系のドラマ・アニメ番組を中心に数多く手がけてきました。
独創的で感情豊かな音楽で、映画、テレビドラマ、アニメ、CMなどで多くの名曲を生み出しています。
石立鉄男ドラマシリーズ
『ルパン三世』作曲などで知られる
— オリコンニュース (@oricon) May 13, 2026
作曲家・ジャズピアニストの大野雄二さん死去
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老衰のため 84歳https://t.co/tRAHzdPnOo
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「ルパン三世のテーマ」をはじめ、シリーズを通し数多くの楽曲を制作。ほか映画「犬神家の一族」の「愛のバラード」やドラマ「大追跡」のテーマ、アニメ… pic.twitter.com/80ubd7auKG
“明るく楽しくカラっと泣ける”石立鉄男主演ドラマは、脚本の松木ひろし、音楽の大野雄二、そして主演の石立鉄男によって作り上げられた青春人情ホームコメディーだと思います。
そのほとんどがユニオン映画という、日本テレビ系の制作会社によって手がけられ、映画チャンネルNECOで石立鉄男アワーとして繰り返し放送されたことで、リアル放送時を知らない世代にも人気です。
おひかえあそばせ(1971年4月7日~1971年9月22日、全13話)川崎
気になる嫁さん(1971年10月6日~1972年9月20日、全40話)成城学園
パパと呼ばないで(1972年10月4日~1973年9月19日、全40話)佃島※主題歌は羽根田武邦作曲
雑居時代(1973年10月3日~1974年3月27日、全26話)成城学園
水もれ甲介(1974年10月13日~1975年3月30日、全25話)豊島・鬼子母神
おふくろさん(1975年4月6日~1975年9月28日、全21話)世田谷・赤堤※この作品のみ日本テレビ製作
気まぐれ天使(1976年10月6日~1977年10月19日、全43話)早稲田
気まぐれ本格派(1977年10月26日~1978年9月20日、全38話)神楽坂
「青春人情ホームコメディー」と書きましたが、まあこれは、私の造語です。
私はこの全作品のロケ地を、中学・高校時代に、「聖地巡礼」の「推し活」として確認して歩きました。
同シリーズで、BSやCSでの再放送がまったく行われていないのが、京塚昌子さんと石立鉄男さんが親子を演じた『おふくろさん』です。
ドラマ「おふくろさん」(75年 日テレ)の宣伝写真。京塚昌子主演のドラマらしいけど実質石立鉄男とのW主演だったのではないかと思う。コアな人気を誇る石立鉄男のドラマなのに再放送されたという話がないということは映像は残っていないということなんだろうな。残念で仕方ない。 pic.twitter.com/VC81GfgINI
— 函館のシト (@hakodatenoshito) May 15, 2025
舞台となった、東京世田谷の四ツ谷軒牧場は、今はマンションですが、その前はファミレスで、牛魂碑が建っていました。
私が、妻と初めて食事をしたのが、そのファミレスでしたね。
俺はご先祖さま
大野雄二さんというと、ソニア・ローザさんが主題歌を歌った、『俺はご先祖さま』(1981年12月6日~1982年3月14日、NTV)も印象に残ります。
俺はご先祖様見てみたいww
— ふみふみ23 (にじゅうさん) (@fumifumi1242954) September 27, 2025
#サンドラジオショー pic.twitter.com/3P6UpGocjs
こちらも、松木ひろしさんが脚本ですが、主演は石坂浩二さん。
制作は、その石坂浩二さんに似ているといわれた、『赤頭巾ちゃん気をつけて』の主演経験がある岡田裕介さん(後の東映社長⇒会長)です。
雑誌カメラマン白石伴吉(石坂浩二)の下宿先に、22世紀からタイムマシーンでやってきた若い女性・MiMi(マリアン)。
科学と経済合理主義の果てに戦争に行き着き、ロボットに支配されるに至った22世紀で「愛は危険思想」と教えられていたMiMiは、20世紀の日本の生活の中で初めて人のふれあいを知り、先祖である白石伴吉を好きになっていきます。
将来はヨーコと結婚すると聞かされた白石伴吉は、恋人のゆり子(あべ静江)と別れ、本名がヨーコのモデル(浅野ゆう子)に対して一瞬その気になったり、普段は意識しなかった同僚の洋子(根岸季衣)に対しても懐疑的な気持ちになったりしますが、石坂浩二がタイムマシンから取り出した自分の未来の結婚写真の花嫁姿はMiMi……?
ラス前のどんでん返しが見どころです。
犬神家の一族
大野雄二さんは、大作映画の音楽も手がけています。
https://t.co/XRf0h4M0aL
— herbata (@herbata_japan) May 25, 2019
「犬神家の一族」76年 市川崑監督。これ初見が実家のそばにあったボロボロの名画座で、シートから藁が飛び出してるわションベン臭いわの酷い小屋だったんだけど映画の内容と相まって脳に焼き付いてしまった。昔は東京郊外に汚い名画座(ピンク含む)が沢山あって大好きだった。 pic.twitter.com/wNWrcsAOkj
主題曲『愛のバラード』が印象的です。
最初は、胡散臭がられていた金田一耕助(石坂浩二)が、最後は地元の警部(加藤武)や、宿泊先の奉公人(坂口良子)らに名残惜しまれて去っていくエンデイングが、音楽とマッチして大変よかったですね。
テレビドラマ版の京マチ子さんも熱演でしたが、『3時のあなた』の司会をずっと見てきたので、高峰三枝子さんの演技も見られてよかったと思いました。
横溝正史映画の中でも、もっとも印象に残ります。
2006年にも、市川崑、石坂浩二でリメイク版が製作されました。
大野雄二さんの、生前のご遺徳をお偲び申し上げます。
大野雄二さんが手掛けた作品は、ご覧になりましたか。
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この記事へのコメント
凄い人でしたよね
そして『犬神家の一族』。あのエンディングの余韻は、まさに“音楽が情景を完成させる”瞬間でした。金田一が去っていく後ろ姿に、静かに寄り添う『愛のバラード』。あれはもう、映画というより一篇の祈りのようでした。
大野雄二さんの訃報は寂しいですが、仏教では「形あるものは滅びても、縁によって生まれた働きは残り続ける」と説きます。大野さんの音楽もまた、これからも誰かの心の中で鳴り続けるのでしょう。
特に、「水もれ甲介」の主題歌が好きでした。
ご冥福をお祈りします
ご冥福をお祈りいたします。
nice!です。
ご冥福をお祈りします。
最初の放映のを見ましたね。
でも色々な作品を手掛けていらして
知らない間に見ていたり聞いているのですね。
逝去の報は寂しいですね。
何となく覚えています。
唯一NHKの小さな旅のテーマ曲は覚えています。
素敵な楽曲に楽しませていただいていました。
大野雄二さんも存じあげずですが、ご冥福をお祈りいたします。
ご冥福をお祈りいたします。