大田区、都内で初めて国の「歴史まちづくり法」に基づく認定
東京都の大田区が、歴史的な景観や伝統行事を守り伝える自治体として、都内で初めて国の「歴史まちづくり法」に基づく認定を受けました。この認定により、区は池上本門寺や馬込文士村、洗足池公園といった歴史的価値の高いエリアの整備に向けて、国から手厚い財政支援を受けることが可能となります。
「歴史まちづくり法」とは、正式名称を、「地域における歴史的風致(ふうち)の維持及び向上に関する法律」といいます(2008年制定)。
一言でいうと、「その地域ならではの古い建物(歴史的建造物)と、そこで受け継がれてきた祭りや伝統行事(活動)をセットで国が支援し、後世に残していこう」という法律です。
これまで、日本の文化財保護は「建物は建物」「お祭りは民俗文化財」と、バラバラに指定されて守られることが一般的でした。
しかし、本来の地域の魅力はそれらが一体(=歴史的風致)となっているところにあります。
人口減少や開発によって、こうした「街の雰囲気や伝統」が消えてしまうのを防ぐため、ハード(建物)とソフト(伝統)をまるごとパッケージにして守るために作られました。
その第一号が大田区というわけです。
今日の情報源です。
【速報】大田区の歴史まちづくり計画、国が都内初の認定 東急池上線も対象に
— 朝日新聞首都圏ニュースセンター (@asahi_edo) May 22, 2026
主に池上本門寺への参詣客を運ぶことを目的に、1922年に開通した東急池上線(当時は池上電気鉄道)も歴史的風致に選んだ。https://t.co/HZjo0jsXWo
具体的には、無電柱化による街並みの美化や、最新のAR技術を活用した文化発信、水質の改善などが計画されており、地域資源の魅力を高める取り組みが加速するそうです。
都内におけるこの初の試みは、他の地域でも歴史的な街づくりを重視する動きを広める先駆けとして期待されています。
池上本門寺
池上本門寺の『池上日和』、そして名物の「くずもち」へ https://t.co/WmItCS3F0i #大田区
— 無明子 (@shirimochigome) May 22, 2026
池上本門寺は、日蓮宗の大本山で、武蔵野台地の東南の隅に位置しています。
境内まで99段の石段があり、いい運動になります。
ただ、石段なので、凸凹しており、先週、わたしはバランスを崩して手にケガをしてしまいました(涙)
日蓮の命日である「お会式」は、信仰の有無にかかわらず、町をあげてのお祭りになります。
お子さん4人衆の晴れ姿、最年少の女の子の脚の踏ん張り方が本格的!
「盆踊り」という名称すら「宗教的だから」なくそうという自治体があると言われる中で、今回国が、日蓮宗という特定宗派にこだわらず手厚い財政支援を行うのは、宗教行事の民俗的文化的側面を認めたということで、私は良いことだと思います。
馬込文士村
馬込文士村(大田区大森、西馬込)散策コース https://t.co/fcBLIEbcAj
— 無明子 (@shirimochigome) May 22, 2026
馬込文士村は、大正末期から昭和初期、東京の馬込から山王にかけての一帯(現在:大田区南馬込、中央、山王)に多くの作家・哲学者・画家などが住んでいて、その人達の邸宅を記念館として残したり、家の跡地に記念碑を建てたりした散策コースです。
つまり、記念館と散策コースを、セットで保護しようということだと思います。
洗足池公園
勝海舟記念館(大田区南千束)勝海舟の生涯や業績を紹介する展示 https://t.co/D4c28PhOuU
— 無明子 (@shirimochigome) May 22, 2026
洗足池公園は、かつて「千束郷の大池」と呼ばれ、日蓮が病気療養の際に足を洗ったことから「洗足池」と名付けられました。
公園内には桜や紅葉、水生植物園、厳島神社などの見どころがあり、四季折々の自然を楽しむことができます。また、ボートを楽しむこともでき、散策や静かな時間を過ごすのに最適な場所です。
また、勝海舟夫妻の墓や、隣接した施設として勝海舟記念館もあります。
既存の施設や景観保護以外にも……
小沢昭一こころのふるさと、蒲田(女塚)の今 https://t.co/erEmmHiGYb
— 無明子 (@shirimochigome) May 22, 2026
そのほか、記事には出ていないのですが、馬込文士村のように、蒲田地区に「松竹蒲田撮影所村」のようなものも作ってほしいなと思いますね。
大田区出身の俳優には、私の子供の頃、淡島千景、小沢昭一、フランキー堺、高峰秀子、山岡久乃、犬塚弘、谷啓といった方々が活躍されていました。
小沢昭一さんが、ご自身の子供時代の記憶を元に、昭和の始めに松竹蒲田撮影所の看板女優として活躍した川田芳子の家の場所なども明らかにされているので、当時の蒲田松竹の俳優の方々の名もどこかに残していただきたいなと思います。
大田区よ、偏見を見返してやれ!
大田区は、北西は田園調布から南東は羽田まで横に長い区で、高級住宅街もあれば、再開発をしても世間の偏見がなかなかかわらないところもあるようです。
以前、23区の電車の駅ごとに、その町を紹介するとかいうテーマのブログで、大田区の蒲田をまるで汚染の町のように書いている人がいました。
京急蒲田駅付近の呑川(のみがわ)が汚れている、でも自分は心優しいからそんなところのレストランでも食事ができる、という内容でしたが、本人には、それがどれだけ失礼なことを書いているかが理解できなかったようです。
呑川は、ふだんは下水が直接流れるところではありません。
ただ、「合流式下水道」といって、大雨で下水管の処理能力を超えてしまうと、緊急で、雨水に薄まった状態の生活排水(汚水)が、そのまま呑川へ放流される仕組み(越流)になっています。
水流次第で、それがヘドロとして残る場合がありますが、その時を狙って紹介した、今風に言うと「切り取り」ですね。
しかし、呑川に限らず、東京都の川の多くが現在も「合流式下水道」を採用しており、つまり東京なら、呑川だけでなく、目黒川だろうが多摩川支流だろうが、どの川であってもそれは同じようなものなのです。
とくに品川区の立会川汚染などは、しばしばニュースにも採り上げられるなど長年問題になっているのですが、
JR大井町駅付近の沿線に見える青い配管。
— 我妻武彦@製造業 経営者 (@take_wagatsuma) January 28, 2023
これは、都内でも汚染が酷かった立会川の水質改善のため東京駅から湧く地下水を運び、放水するための配管なんです。
こんなところでも配管が #ライフライン として活躍しています。#東京都 #立会川 #水質改善 #配管 pic.twitter.com/r1WUnGFMoZ
その人は、品川区の紹介ではそれは触れませんでした。
要するに、品川区>大田区で、「蒲田は汚い街」という先入観ありきだったのでしょう。
羽田空港まで直通アクセスできる21世紀になってからは、路線価は川崎市南部の倍ぐらいあるんですけどね。
ぜひ今回の認定による財政支援で、そういう人たちを見返してほしいです。
みなさんは、大田区というと、どんな施設や行事をイメージされますか。

これでいいのか東京都大田区 地域批評シリーズ - 地域批評シリーズ編集部, 昼間たかし, 伊藤圭介
この記事へのコメント
コロナ以降、お祭りや運動会と自粛傾向
歴史まちづくり、日本の歴史・文化・義理と人情・応援したくなります!各地区、頑張って、若い力に期待したいですね!
niceです💕
ただ、無電柱化ってお江戸でできるのかな??
確か、銭湯の数も多かったのではないかと思います。
良い法律はどんどん作って活用してもらいたいですね。
この景観や歴史建造物は守るべきだと思います。
50年以上も前の学生の頃京急の雑色駅から歩いて10分位の所に部屋を借りていたので懐かしい気持ちが大きいです。ただ私の生活範囲にそういうお寺とかなかったし、忙しく生活してたので余裕もなく、私のイメージの中には労働者や工場の町というマイナーイメージがある町でした。
こうやって紹介して貰うと、色んな紹介してくれた場所を散策しながら歩いてみたいな!と思いました。きっとこれからはマイナスイメージが変って来ると思います。
nice!です。
そうですか。これから興味を持つことに致します。
今は田舎へ行く時羽田空港へ行くくらいですね。
東京のことは、よくわかりませんが
羽田空港まで直通アクセスできるようなので
位置的には、良い立地のような気もするが・・
たしか大田区は神奈川県と接しているんですよね。
三浦半島から見ると遠い街です 😊
最近は行った事ないですが、都心部、羽田が近くで便利の印象です。
居を移したところが大田区で何度か尋ねた思い出が・・・