「老害」は歳を取ると避けられないのか、広岡達朗氏のコラムから考える
阿部慎之助監督の辞任を受けて、巨人のOBである廣岡達朗氏が自身の見解を述べたコラム記事が話題(どちらかというと批判されている)です。廣岡氏は球団側の対応や現代社会の不寛容さを批判し、後任の橋上秀樹氏には監督としての資質を疑問視する厳しい言葉を投げかけています。
廣岡氏の主張について、特に疑問や批判が集まりやすいポイントを、Geminiは主に以下の3点に集約しています。
「家族内のトラブル」と「暴力(DV)」の混同
今回の情報源です
廣岡達朗コラム「阿部慎之助監督辞任に思う 『時代が違う』は言い訳 どこか間違っている」(週刊ベースボールONLINE)#Yahooニュースhttps://t.co/OVEQqWVS1C 時代の変化についていけず、晩節を汚しまくっている
— 梅じゃ子 (@sorasodawahaha) June 12, 2026
廣岡氏は今回の阿部監督の件を、「姉妹ゲンカの仲裁」「家族内の出来事」「他人がとやかく口を挟む問題ではない」と表現し、自身の過去の鉄拳制裁のエピソードも交えて肯定的に語っています。
しかし、現代の社会通念や法律において、家族(夫婦・親子)間であっても「暴力(DVや傷害)」は、単なる家庭内のプライベートな喧嘩ではなく、明確なコンプライアンス違反であり犯罪行為です。
離婚理由の25%はDVです。(令和5年司法統計より)
2024年度(全国)の児童相談所対応件数約22万4千件について、虐待者の内訳は、
実母:48.2%
実父:約44%前後
養父・内縁の夫など:数%
その他(祖父母など):数%
となっています。
ネットの投稿を真に受けて、一部には、廣岡氏と同意見の人もいますが、そういう了見なら、あなたが自分の子供や配偶者と喧嘩して警察呼べばわかるよ、と私は言いたい。
家庭内の争いで110番すると、警察は少なとも7~8人ぐらいで駆けつけます。
ですから、そもそも一警官による暴走逮捕などはありえません。
親子トラブルの場合、カウンセリングの専門家も連れてきます。
よほどのことがなければ、当事者逮捕はしません。
暴れている方の話を聞いて、落ち着かせて仲裁することがほとんどです。
警察は逮捕だけが仕事ではないし、家庭内の逮捕はむしろ避けたい、警察も事件をたくさん抱えているので、できれば事件はふやしたくないということもあります。
それでも阿部慎之助監督が逮捕されたのは、落ち着かせて仲裁する生易しい状態ではなかったからでしょう。
泥酔した上に、あのクマのような体格で娘さんを押さえつけて興奮していたら、身柄を押さえるしかないでしょう。
2019年までの10年間に、検挙された殺人事件の約半数が、親族間(警視庁)というデータもあります。
家庭のトラブルの経験もない、警察にお世話になったこともない、お幸せな人生を送ってきた苦労知らずは、「万が一に繋がらないための逮捕」ということもイメージできないのかなと思います。
もとより、家庭内の親子の力関係は、圧倒的に親が強い。
だからこそ、社会は子どもの側に立つ仕組みを整えてきました。
私たちが子どもだった時代とは、社会の基準も、制度も、守るべき価値も変わりました。
その変化を理解し、堂々と受け止めることこそが、次の世代を守る責任です。
球団の「危機管理(ガバナンス)」軽視
巨人の山口オーナーが、即座に更迭(辞任発表)したことに対し、廣岡氏は「何を考えているのか」「想像力がなくなった」と批判しています。
しかし、プロ野球球団は多くのスポンサーやファンに支えられた社会的影響力の大きい企業です。
監督という組織のトップが暴力沙汰で逮捕・報道される事態になれば、球団のブランドイメージは失墜し、ビジネス的にも致命傷になりかねません。
企業のガバナンス(統治)という視点で見れば、球団の「即座の辞任発表」は極めて真っ当な危機管理であり、廣岡氏の主張は現代の企業コンプライアンスの基準から大きく乖離していると言わざるを得ません。
想像力がないのは、廣岡氏でしょう。
指導者や後任への「精神論・根性論」による批判
老害の老害による老害のための駄文。週刊ベースボールはこんなシロモノをなぜ世に出した。
— ヤスモトユウタ (@YutaYasumoto) June 12, 2026
廣岡達朗コラム「阿部慎之助監督辞任に思う 『時代が違う』は言い訳 どこか間違っている」(週刊ベースボールONLINE)#Yahooニュース https://t.co/KpflR5xvQv
廣岡氏は、監督代行に就任した橋上秀樹氏に対して、「廣岡氏が嫌いな野村克也氏の薫陶を受けたから」「巨人生え抜きでないから」という理由で監督不適任者と断言。
「テレビ画面越しに嬉しさがあふれ出ている」「巨人とは何かを彼に分かるはずがない」と、采配ではなく、感情的な批判を展開しています。
いったい、こんな「好き嫌い」による放言のどこが野球評論なのでしょうか。
窮地にあるチームで善戦している客観的な実績こそを評価すべきであり、個人の表情をあげつらうような主観的な非難は、指導者への敬意を欠いています。
また、昔の巨人の厳しい教育環境を美化する傾向がありますが、現代のスポーツ界では科学的アプローチや選手とのコミュニケーション、データの活用が主流です。
変化の激しい現代において、昭和の「長幼の序」や「鉄拳制裁による教育」の価値観のまま語る姿は、「時代をアップデートできていない」と受け取られても仕方がありません。
歳をとったから「老害」になるわけではない
こうしたことをもって、「老害」という批評もありますが、私が今回もっとも問題にしたいのは、この「老」についてです。
歳をとった人の意見は、すべて老害でしょうか。
何度もご紹介していますが、86歳で政府に入って仕事をした人もいますよね。
長寿国・日本では、90代でも社会的に活躍する人材がいます。自身の在り方、年齢の重ね方、社会への意識など、尊敬すべき先輩方に人生のお話を伺います。今回は、長寿ITエバンジェリストの若宮正子さんの生き方に迫ります。https://t.co/F7sN4CgU56
— Richesse |リシェス (@richessejp) June 12, 2026
一方、受験戦争に勝ち抜き、有名大学に入ったことで「燃え尽き症候群」となり、19歳で精神年齢が止まってしまい、社会に出てから使い物にならず、世間に迷惑を撒き散らしている人もたくさんいます。
何を言いたいかというと、「老害」の「老」は、決して戸籍の年齢ではない、ということです。
廣岡氏の問題点は、廣岡氏が90歳を過ぎたからではなく、「今」と向き合わず、自分を変えようとしていないことにあります。
そのくらいの年齢になると、社会的な肩書もなく、つまり社会から切れているので、新しい価値観や文化と向き合うのは難しい人もいるのかもしれません。
だったら、そういう人を使うメディアも問題だと私は思います。
評論家に定年はないのかもしれませんが、晩節を汚させることになるような場合は、メディアも使うことを避けるべきではないでしょうか。
AI、脳科学、コンプライアンス、ガバナンス、人権、環境、生命倫理……。
みなさんは、こうした「今」の価値観や文化と、きちんと向き合えていますか。

マンガでわかる コンプライアンス大全 - 遠藤 研一郎, にしかわ たく
この記事へのコメント
それだけ衰えている人が原稿を書けるはずがなく、言いっぱなしをつなぎ合わせた口述筆記でしょう。
広岡さんの名前を利用した、ベーマガ社の時代錯誤な開き直りですね。
学ぼうとする気持ち、今の社会に適応して行こうとする気持ちや考えを持ってるかは大きいと思います。
家族であれ、仲裁であれ、暴力はいけないと思う。娘さんも想像力に欠けてる気がする。
この場合は辞任も止む得ないでしょう。昭和の考えを引きずってはいけないと私は思う。
廣岡さんは、今の時代の考え方にアップデートされてないんだろうなって思います。
過去の栄光と価値観から抜け出せずに、昔はよかったと嘆く人はいらっしゃいますね。
年齢関係なく学ぼうとする態度や客観的に判断する姿勢は大切だと思います。
nice!です☆
いですが。実害が己起因で起こら無いように対策を立ててます。
「集団構成員の頭の中身が、若干でも古い組織からは距離を置く。」
そう言ったものもありますが・・・年と共に脳の萎縮や詰まりで・・・
更年期みたいな症状も 出て 女性はもちろんですが 男性の症状も
更年期症状が 老害へと なっているんだと 私は思っております
男性の更年期をもっと 教えてくれると良いのかもしれませんね
老害 = 病気 と捉える様にしてます
そのような時代を読めていない人、
近くにいます。
困った問題です。
広岡達朗さん・・
とても懐かしいお名前があったので驚きました
調べたら何と94歳にもなられてお元気、もう一回
驚きました (^_-)-☆
聞いたことがあります。身内ほど厄介と理解します。
ろうとるの考え方は今の時代に合わないです。
私自身、パワハラ、セクハラの時代に生きてきたので、
今が窮屈に感じることが多々あります。
50歳違えば話が合わけない! お互い理解するべきですね。
我が家は3世代、話なんて合うわけがない!! 昔は....は、禁物です(笑)
僅かな事でも誹謗中傷、難しい時代
私は、地域に役立つ活動をしていますが
やり過ぎても、問題だと言われそうですね