尿酸値が高い人は「頭が良く、長生きする」の虚実
健康診断には「尿酸値」という項目があります。数字が高いと痛風のリスクが有り、「医療保険が入れなくなる」などと言われることもあります。つまり、尿酸はあたかも体内の「毒」のように忌み嫌われているわけですが、それは一面的な見方だというのが今日の話です。
体内に尿酸のできる原因とされるのがプリン体。
そのプリン体を含む食材は、肉、魚、ビールなどといわれています。
だから、尿酸値の高い人は、「痛風にならないように、肉や魚やビールを控えましょう」なんて言われます。
しかし、その「尿酸」の存在自体は、人間の体内には必要な成分なのです。
ビタミンCの代わりを務める「最強の抗酸化物質」
今日の情報源は、中村篤史医師(内科・心療内科・精神科)の「医師が読み解く医療と社会」チャンネルです。
動画によると、約6300万年前、進化の過程で人間を含む「直鼻亜目(ちょくびあもく)」のグループは、他の多くの哺乳類(曲鼻亜目)とは異なる進化をしました。
犬や猫などの多くの動物は、体内でビタミンCを自ら合成し、尿酸を分解する酵素を持っています。
しかし、私たち人類の祖先は、ビタミンCの合成能力を失う代わりに、尿酸を体内に留める道を選びました。
つまり、尿酸はビタミンCに代わって、私たちの体の酸化を防いでくれる「抗酸化」のはたらきをもっています。
ですから、尿酸は「毒」どころか、いえ、その「毒」のパワーで、人間の体の細胞を傷つけ、老化や癌の引き金となる活性酸素を中和してくれるのです。
私たちが、他の哺乳類よりも遥かに長寿である理由は、この高い尿酸値にあるといっても過言ではないと中村篤史医師は断言します。
尿酸値が高いほど「IQ」が高い?脳への刺激効果
さらに知的好奇心を刺激するのが、尿酸と「知性」の驚くべき関係です。
尿酸の分子構造に注目すると、私たちが仕事や勉強の供にする「カフェイン」や、チョコレートに含まれる「テオブロミン」と酷似していることが分かります。
これは、高尿酸血症の人が、いわば「天然のカフェイン点滴」を常に体内に受けているような状態であることを示唆しています。
その結果として、このような相関関係が見られるのです。
医学部生とIQの相関
医学生と非医学生を比較した調査では、尿酸値が高い学生ほどIQが高いという明確な正の相関が確認されています。
教育者のステータス
大学の教授や講師といった、高度な知的作業に従事する人々は、一般の人よりも尿酸値が高い傾向にあるというデータが存在します。
血中の尿酸が脳神経系を適度に刺激し、計算能力や思考力をブーストさせている。
尿酸値の高さは、脳を常に「ハイスペック・モード」で駆動させてくれているのかもしれません。
中村篤史医師は、尿酸値の高い人を「羨ましい」とまで言っています。
難病から身を守る「天然のガードマン」
尿酸は、現代医学でも完治が難しい神経疾患に対しても、強力なバリアを張っています。
例えば、筋肉が次第に動かなくなる難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」や、本人の意思に反した動きをする「パーキンソン病」が進行した患者などは、尿酸値が極端に低い(0.5、通常は3~5以上)ことがあります。
逆に、尿酸値が比較的高く保たれている患者ほど予後が良いことも判明しており、尿酸は生存期間を予測する重要な指標となっているのです。
また、アルツハイマー病のリスク低減効果も指摘されています。
興味深いことに、尿酸値が低いパーキンソン病患者に対し、カツオ出汁などに含まれる「イノシン」を摂取させて尿酸値を上げると、症状に良い影響を与えるというアプローチも存在します。
尿酸はまさに、脳と神経を守り抜く「天然のガードマン」なのです。
「寝たきり」を防ぐ?筋肉量と握力との意外な関係
健康寿命を左右する最大の要因は、老年期の筋肉の衰え(サルコペニア)です。
ここでも尿酸は、私たちの味方として働きます。
最新の研究では、尿酸値が筋肉量や握力と有意に相関していることが明らかになりました。
尿酸値が高い人ほど体ががっしりしており、筋肉量も豊富である傾向があります。
「尿酸値が高い=美食=不摂生」というレッテルを貼られがちですが、生物学的な視点で見れば、尿酸値が高い人ほど「老後も自分の足で歩き続け、力強く生きるための身体的ポテンシャルが高い」といえるのです。
尿酸は「進化の贈り物」である
中村篤史医師によると、尿酸とは、人類がビタミンCの合成能力を投げ打ってまで手に入れた、知性、長寿、そして強靭な肉体のための「進化の贈り物」だといいます。
IQが高く、癌や認知症になりにくく、筋肉もしっかりしている。こうして見れば、高尿酸値は、生物種として極めて優れたポテンシャルを秘めていると言えます。
……と書いている私も、実はずーっと高尿酸血症に悩まされている1人です。
いつ、痛風になってもおかしくない状態ですが、昨年あたり足がムズムズして「一歩手前」まで来たものの、現在は落ち着いています。
たとえば、尿酸排出には無脂肪牛乳がいいというので、何年かぶりで牛乳を飲むとか、努力してなんとか耐えております(汗)
ケトン体という、脂肪をエネルギー源とするサイクルになっていると、尿酸の体外排出がブロックされるそうですが、私のケトン値は高いので、それが高尿酸値の原因ではないかと思います。
脳や健康との相関自体は悪くない話ですが、一方で高尿酸は腎臓の機能を損ねていきますから、当事者からすると高尿酸は決して歓迎ばかりできるようなものではありません。
もとより、上記の研究(脳や病気との関係)は、あくまでも相関関係であり、因果関係まで証明されたわけではないので、この記事は、肉を食べまくり、ビールを飲みまくって尿酸値を上げましょうとハッパをかける意図は全くありません。
ということで、みなさんの尿酸値の状態はいかがですか。

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この記事へのコメント
自分が基準値内に収まっているからなんでしょうね。
でも、年々減って来てるんですよね。
年ごとに、老化して来てるのかもしれませんね。
nice!です☆
高いのか低いのかも・・・
でも悪者でもなさそうですね。
これからは意識して見たいですね。
尿酸値高い=痛風と思っていただけに、悪者ではなさそうですね。
むしろ痛風で痛い目に合わない位の高めが理想と思えて来てしまいました。
この数値に、ほとんど今まで、感心がありませんでした。
健康診断で唯一のアウトが尿酸値なんです・・・😂
8.2もあって痛風などが心配と脅されています。
コレステロールと存在意味が似ていますね。
一般のレベルを超えないよう気を付けたいです。
ずっと低い方がいいと思っていましたが、そんな悪者ではないというのがわかりました。
尿酸値は測ったことがありません。
痛風は贅沢病だと思っていました。
この記事を読んで慌てて今年の健診結果を見返してみると、許容範囲の上限でした。。。う~ん、気を付けよう、いいきっかけになりました。
m(__)m
会社の社長が痛風で、ヨーグルトを毎日飲んでましたね。
尿酸値4・5~4・9ひとまず安心しました。
日ごろの食生活の大切さ感じました。
AI先生に聞いてみました。
7.0 mg/dLを超えているため「高尿酸血症」の軽度異常(注意が必要な状態)にあたります。そのまま放置すると、体に尿酸の結晶がたまって痛風発作や腎臓の病気を引き起こすリスクが高まります。
(ΦωΦ)ふふふ・・・・
痛風とも無縁で、どちらかと言うと気にしていない項目です。
痛風の痛みが発生した方があまりの痛みで歩けなくなり、移動を手伝った事が有りましたが体重が3ケタ有るような大きい方で4人がかりで移動させました。