歯周病、本当の話
歯の磨き残しによる歯垢や固まった歯石の蓄積による口の中の細菌で、歯ぐきに炎症が起き歯を支える骨が溶けてしまう歯周病。たんなる「歯の病気」にとどまらず、その炎症による菌が体内を巡ることで、様々な病気をひき起こすと言われています。
私は今月の上旬に、右上親知らずの一つ手前の歯である「第二大臼歯(だいにだいきゅうし)」を抜歯しました。
過去の治療で、被せたものが合わなかったのか、長年噛み合わせているうちに歯頸(歯茎と歯が接する部分)が折れて、そこから菌が入ったようです。
歯茎自体に腫れはなく、歯もグラグラしていたわけでもなく普通に噛めていたので抜歯は誠に残念でしたが、鼻につながる管に膿も出ていたそうなので、歯周病菌が全身を巡ることによるリスクを考えて、抜歯して徹底的に治療してもらうことにしました。
昔は、「風邪は万病のもと」といわれましたが、今や「歯周病は万病のもと」といってもいいくらいですからね。
歯周病は「歯」だけの問題ではない
関連動画は、久しぶりに、大津秀一医師の動画です。
動画では、歯科医ではなく内科医の視点から、歯周病がたんなる「歯の病気」ではなく、全身の健康に及ぼす深刻なリスクについて解説しています。
歯周病菌や炎症物質が、血液を通じて全身を巡ることで、心筋梗塞や脳梗塞、がんや糖尿病、腎臓病など慢性疾患、自己免疫疾患、認知症、妊娠中の合併症といった、あらゆる重大な疾患を引き起こす可能性が指摘されています。
予防策として、日常のケアに加え、歯科医院での定期的な検診や専門的なクリーニングの重要性が強調されています。
健康寿命を延ばすためには、全身疾患の予防として向き合うことが不可欠です。
歯周病が全身の病気を引き起こす仕組み
動画によると、歯周病が全身の病気を引き起こす仕組みは、主に歯周病菌の移動とそれに伴う体内の慢性的な炎症、そして免疫や細菌バランスの変化によるものです。
具体的には、以下の複数のメカニズムが複雑に関与し、命に関わる重大な病気を引き起こします。
血管を通じた細菌の全身への広がりと慢性炎症
歯の表面や歯肉にある歯周病菌が血管に入り込み、血液の流れに乗って全身を巡ることで様々な部位に悪影響を及ぼします。
血管へのダメージと血栓形成
慢性炎症によって血管が傷つきやすくなり、動脈硬化が進行したり、血の塊(血栓)ができやすくなります。これが心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。また、胎盤の血流を悪化させることで早産や妊娠高血圧腎症(子癇前症)、低出生体重児など妊娠合併症の原因にもなります。
インスリン抵抗性の悪化
炎症が続くと、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」を引き起こし、糖尿病の発症や悪化を招きます。
がんや腎臓病の引き金
慢性的な炎症そのもの、インスリンの過剰な分泌ががんにつながり、歯周病菌が出す毒素や、体が反応して出す炎症性サイトカインが、血管の機能障害や老化を招いて腎臓の機能を低下させます。
呼吸器への直接的な吸い込み(誤嚥)
口の中で繁殖した歯周病菌を、血液経由ではなく直接気道や肺に吸い込んでしまうメカニズムです。これにより、持病である喘息や慢性閉塞性肺疾患(肺気腫や慢性気管支炎など)を悪化させるリスクが指摘されています。
免疫の暴走(自己免疫反応)
血液中に入った細菌に対する免疫反応が、自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患に関与する可能性があります。
腸内細菌叢(腸内環境)のバランス変化
歯周病菌を日常的に飲み込み続けることで腸内細菌の集まりのバランスが変化し、それが関節リウマチをはじめとする様々な病気の引き金になっているのではないかという仮説もあります。
酵素を通じた脳への影響(認知症)
脳の血管を老化させるだけでなく、歯周病菌によって「カテプシンB」という酵素が増加し、それが「アミロイドベータ」を増やし、脳の老化を招いて認知症を発症・悪化させているのではないかというメカニズムも指摘されています。
30歳以上の5人のうち4人が歯周病に
ということで、歯周病は「歯」にとどまらない、場合によっては命に関わる病気(死の周辺疾患)の引き金となることが分かっている、という話でした。
歯周病は、30歳以上の成人の約80%がかかっていると言われています(日本臨床歯周病学会)。
おそらく、これを読まれているみなさんの中にも、該当する方はおられるのではないでしょうか。
みなさんは、歯科クリニックで定期的に歯周病チェックはされていますか。
出典
日本臨床歯周病学会
https://www.jacp.net/perio/about/

歯周病、口臭、むし歯を防ぐ 1分間「殺菌ベロ回し」 (健康プレミアムシリーズ) - 坂本紗有見
この記事へのコメント
今はインプラントを入れてる事もあり、3か月に1回定期的にクリーニングしてますので、今の所は大丈夫そうです。歯磨きに手を抜いたり、体を酷使して免疫力が無くなるとインプラントの歯茎が腫れるので、気を付けています。
歯は本当に大切だと痛感しています。
歯が痛くないと歯医者から足が遠のいてしまいますが、定期的に診てもらわないとだめですね。
これからかかりつけの歯医者を探そうと思います。
歯だけではなく色々な病気に影響を及ぼすのですね。
かなり長く通っていた歯医者さんが廃業するとのことで
新しい歯医者さんに変えたところ、今まで以上に丁寧に見てくださるので
今となっては廃業されてよかったなと思っています。
そうではないとなかなか転院するのが難しいので。
でも、他の病気との関連を見たら、早く行かなくちゃ駄目ですね。
歯医者さんの治療が嫌いなので、逆に定期健診へ行く事で歯をたくさん削ったりする治療を避けています。
特に歯痛が出ると脳に近い分ダイレクトに痛みが伝わるので、それを避ける意味でも定期検診へ行くようにしています。
歯茎を鍛えております。
nice!です☆
勉強になりました。
歯磨きを丁寧にして早朝に退治し、胃潰瘍の再発を防止する
のが、予防の、個人的体質から来る主体です。
歯周病予防のために
月に一回は、歯医者にクリニックに行っています。
歯医者に通うようになると、日常の歯磨きも意識して丁寧にするようになりました^^
自分は定期的に歯医者にかかっています。
鼠径ヘルニアの手術で入院したときに、
手術する前日に歯科へ回され、歯周病の検査、マウスピースの歯形などを取りました。
術語の合併症予防だそうです。
歯周病は侮れません・・・
歯茎の傷みで歯を2本失いました、その後治療の
おかげで何とか入れ歯なしです (^_-)-☆
歯が抜けた顔を見た後、半年くらいの内に心筋梗塞で亡くなった方が
身近に2人います。
歯周病にならない様に、歯茎の近くは横磨きもしっかりとの指導受けてます。
大嫌いな歯科通いの日々です"(-""-)"