大学4年生のクレカ不正使用事件、本当の話
慶応大学4年生の女性が、バイト先のスポーツクラブでロッカーから会員のクレジットカードを失敬して、買い物に使った事件でもちきりです。事件の騒ぎ方は、「起訴か不起訴か」と「せっかく慶応大学に入ったのにしくじった」という2点についてかまびすしいですね。
カードを盗んだだけなら窃盗ですが、買い物に使うと詐欺罪または電子計算機使用詐欺罪になります。
ひとさまのクレジットカード使えば、いつかはバレるでしょう。
しかも累計100万円以上ですから。
卒業が近い大学も、内定した就職(銀行らしい)もパーだろう、といわれています。
ただ、100万全部立件できても起訴間違いない、とはいいきれません。
起訴するかどうかは検察官次第
慶応大学4年、新沢かれん容疑者
— Masa (@masanews3) August 17, 2026
バイト先のスポーツ施設のロッカーから客のクレカを盗み逮捕????
逮捕される前にインスタも消しておけばよかったのに????
なお、慶應義塾体育会スキー部のブログから
総合政策学部マネージャー"新澤かれん"の記事が一斉削除されているようです???? pic.twitter.com/U7ZQBU6Lm0
日本の刑事事件では、被害額が「100万円」という金額だけで自動的に起訴されるわけではありません。
起訴の判断は、被害額の大小に加えて以下のような要素が総合的に考慮されます。
Copilotにまとめてもらいました。
起訴判断のポイント
犯行の悪質性:計画性があるか、常習的か、被害者への影響が大きいかなど。
余罪の数や内容:1件だけでなく複数の被害が確認される場合、起訴の可能性が高まります。
被害弁償・示談の有無:被害者に弁償して示談が成立している場合は、不起訴になることもあります。
社会的影響:大学生や公務員など社会的立場が注目される場合、検察が厳しく判断する傾向も。
つまり、「100万円だから起訴される」という単純な線引きはなく、行為の内容と態度次第ということです。
そして、ここが大事なんですが、刑事訴訟法第248条に基づき、検察官は「犯罪の嫌疑が十分にあっても、訴追を必要としないと認めるときは、起訴しないことができる」とされています。
つまり、証拠が揃っていても、検察官に「起訴しない自由」があるということです。
これは、欧米の「起訴法定主義」(嫌疑があれば必ず起訴)とは対照的です。
検察官は、「有罪率99%」という高い水準を維持するため、公判を維持できる確実な事件しか起訴しない傾向があります。
日本の司法が持つ柔軟性の象徴とされる一方で、極めて主観的な「温情」の入り込む余地を生んでいます。
ネトウヨによれば、日本の司法は外国人犯罪に甘いというのですが、そもそも法律自体が曖昧で、実際には日本人犯罪も相当数「不可解な不起訴」があるのが現実なのです。
またしても「学歴」にこだわる騒ぎ方
今回の事件を受けて、「慶応大学の学生が捕まった」と大騒ぎですが、事件は容疑者個人の問題で、大学がどこかなんて関係ないでしょう。
これが東大だったらもっと大騒ぎ。
いえ、無名大学でも、バカにする意味でまた盛り上がるのでしょう。
どうであっても、具体的な大学名が出れば話題にされます。
日本人よ、なんでそんなに「学歴」が好きなのか。
以前も書いたように、「学歴」とは本来「学位」、つまり、大卒(学士)とか大学院修了(修士・博士)のことであり、「学校名」にそれほどこだわるのは、世界でも、日本や台湾や韓国など東アジアの一部の国ぐらいといわれています。
同じ会社に入っても、給与体系は「ブランド」ではなく「学位」で決まります。
それでも日本人が「学校名のブランド」にこだわるのは、人を格付けするのに便利なツールだからだと思います。
今や、国民の半分が短大以上に進んでいるので、まずは大卒かそうでないかで格付けができ、さらに予備校の偏差値による難易度で細かく格付けができるわけです。
つまり、短大を出ていれば、少なくとも自分は「真ん中より上」で「一番下」にはならないという「安心感」があり、大学を出ていない人にとっても、大卒の格差は「底辺大学に行くくらいなら、行かないほうがマシ」なんて軽口を叩けることになります。
でもね。博士課程に到達すると、見える景色が変わってくるので、その手の議論がいかに不毛なことか気が付きます。
そん~なに大学が大事なら、よほど学問がお好きなのでしょうから、関脇(学士)で所属部屋(大学名)の優劣なんか競ってないで、横綱(博士課程)に上がって優勝(博士号)したほうが、学術界にも産業界にもお役に立てるじゃないか、自分の功績も社会史に爪痕を残せるじゃないか、と率直に思うんですけどね。
もとより、どんな有名大学に入ったって、それで生涯が保証されるわけではないのです。
人間は、人の間と書きますから、ひとさまとの関係や対比などを意識しないように暮らすのは難しいかもしれません。
でも、まずは自分がどうありたいか、という自分軸の人生設計を立てれば、おのずとひとさまとの学歴比較なんか、どうでもいいことになっていくと思いますが、いかがでしょうか。

おとな六法 - 岡野武志, アトム法律事務所
この記事へのコメント
検察官に「起訴しない自由」があるって、腑に落ちません。
日本って、こういう線引きをきちんと法律にしておくべきだと思います。
ブロッコリーなどの菜の花科は一番虫が付きやすいので、かなりの農薬を使ってる可能性が高いです。
要するに見えない農薬を食べるか、見える虫を間違って食べるか?と選択して、私は虫を選びました。
見えないものほど怖いものはありません。放射能だってその一つ。見えない農薬で少しずつ体を蝕んで行ってる事を想像してみて下さい。
基準はあるだろうけど、みんなが守ってるわけもなく、1個ずつ調べているわけでもありません。どちらを買うかは自分次第ですね。
家も無農薬なのでハウスであろうと虫が入るので、怪しい時は水に暫く浸けて置きます。すると中から虫が出て来て 死んでいるし、糞も水で溶けてなくなるので、30分以上付けて、虫を出し、綺麗にします。大体虫の要る所に、必ず糞があるのでわかります。
人との比較で自分の立ち位置を決めていくほうが楽だからかもしれません。
その人の能力とは無関係
しかも、累計100万円以上とはずいぶん使いましたね。
こんな常習性があっても不起訴になったりする可能性があるとは…
別に、犯罪で大学名まで関係あるのかなって思いますけど…
最近は、SNSでいろんなことまで暴かれますね^^;
利用する際に少額でもいちいち暗証番号を入力する時が有り面倒だなと感じ、タッチ決済出来る方が良いなと思った事が有りますがこのような事件を聞くとやはり暗証番号入力する従来の方法が良いように感じてしまいます。
学歴のみならず出身地や片親等、様々な理由で上下を付けたがる傾向は有りますね。
nice!です☆
ただし余り存在し無いとみられる、インチキ大学で無ければ。
現行の大学2年、短大卒業の所を、義務教育完了にし、
「中学卒までで良い」という現行状況からは、変え無いと、
現実として、世界レベルにはついて行け無いと、私は常々
思います。
どうしてクレジットカードが不正利用されるのか?
暗証番号を入れないと使えないはずなのに
と思いましたが
少額決済の場合は、カードだけでいけるのですね
これが学歴のない女性なら、起訴されると思うと
不安になりますね
ことの善悪が分かっているはずの最高学府の学生が
一生棒に振ってしまうなんて、愚かです 😂
リスクに見合わない額、それを考える頭は慶大生でもなかったようで。。
自民党の裏金疑惑を見ると分かりますね、
しかし、読ませてもらうと「法律自体が曖昧....」え? そんな事があるんですか?
取られ損と言うのがあるみたいで〜
怖い・怖い、
証拠が揃っているのに起訴しないという理由、素人には全くわかりません・・。