『ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない』の虚実
「ラーメンは「健康に悪い」と決めつける必要はありません。」という動画が話題です。和田秀樹医師(精神科医)のチャンネルです。中高年にとって怖いのは、食べすぎだけでなく「栄養不足」。ラーメンを通して、無理なく健康寿命を延ばすとしています。
当該動画は、和田秀樹医師が自著『ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない』という書籍を上梓したので、そのPRを兼ねて、「ラーメンは栄養補完食」と提唱し、その理由を切々と語っています。
健康に資する食事といえば、低脂肪でほどよい糖質とタンパク質の日本食が良いといわれてきましたが、この動画は、日本食の常識を疑い、積極的にラーメンを食べることで若々しさと仕事のパフォーマンスを維持できると説いています。
なぜラーメンがそんなにいいのか
現代のラーメンスープは、10~15種類もの多様な野菜、魚、肉(鶏ガラなど)といったリアルな食材を煮込んで作られています。
スープを残さず飲むことは、それらの食材から溶け出したビタミンやミネラル、微量元素といった貴重な栄養素をあますことなく一気に摂取することにつながります
そのためにも、スープまで飲み干すことで、高齢者に不足しがちな微量元素やエネルギーを補えるというのが持論です。
一般に健康には、塩分を控えよ、脂肪分を控えよ、といわれていますが、和田秀樹医師は、過度な減塩や食事制限が逆に体力を奪い寿命を縮めると警鐘を鳴らし、塩分や脂質の摂取不足を解消することの重要性を訴えています。
和田医師は、「日本の塩分基準(成人男性7.5g/d未満、成人女性6.5g/d未満)は低すぎる」「10~15g程度摂取した方が死亡率が低い国際的統計がある」と言い張っています。
また、和田医師が提唱するラーメンのトッピングの工夫は、とてもシンプルでありながら、現代の栄養学的な盲点を突いた非常に合理的なものです。
前述の通り、現代のラーメンスープには、10~15種類もの野菜、魚、肉(鶏ガラなど)といった多様な本物の食材が使われています。 このスープだけでも十分に栄養が含まれていますが、そこに以下のようなトッピングを「ちょっと加える」だけで、一瞬にして摂取できる食材の数が20種類を突破します。
チャーシュー(大切なタンパク質や脂質源)
ほうれん草(ビタミンやミネラル)
卵(豊富な栄養素)
年齢を重ねるにつれて、ビタミン、ミネラル、そして亜鉛などの「微量元素」が不足しやすくなり、これが味覚障害やうつ病、体力低下を引き起こす原因になります。
これらを防ぐために「1日30種類以上の食材をとる」ことが推奨されていますが、自炊でこれを毎日揃えるのは至難の業です。 しかし、トッピングを工夫したラーメンを一杯食べるだけで、1日の目標の3分の2近く(20種類以上)を一気に摂取することができると力説しているのです。
「塩分は10~15gが最も死亡率が少ない」は要注意
ただし、塩分の摂取について言えば、医師としては、いくらラーメンフリークだからといって、ちょっと乱暴な主張ではないかと思います。
動画で言及されている研究は、世界的大規模疫学調査(PURE研究など)での報告が根拠になっていると思われます。
研究では、「塩分摂取量と死亡率・心血管疾患リスクはU字カーブ(J型曲線)を描く。極端に多い場合だけでなく少ない場合も死亡率が上がり、もっともすくない中央値が10~15g」というデータを指しています。
しかし、このデータはツッコミどころがあります。
すでに重篤な心不全、腎臓病、フレイル(衰弱)などを抱えている人は、そもそも食欲不振や栄養不良により塩分摂取量が低く測定されるので、死亡率が高く見えている可能性があります。
つまり、塩分が少ないから亡くなるのではなく、弱っているから塩分も摂れなかっただけなのですが、それは考慮されていない、要するに信用度の低いデータなのです。
ここは、心臓や血圧や腎臓等のコンデイションが気になる方は、真に受けないほうがいいと思います。
ラーメンにもたしかにいいところはある
体に悪いと思われている「家系ラーメン」の意外な正体…じつは医師も推奨する「血管を修復する」驚きの健康効果 @gendai_biz https://t.co/I20b3Mgchg #現代ビジネス
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) August 30, 2026
とはいえ、ではラーメンが「百害あって一利なし」かといえばそれも極論です。
ラーメンの脂分のコラーゲンが、アミノ酸に分解されてから栄養として吸収されます。
上掲のOGPには、「およそ6~8週間で肌の保水量が高まり、肌の柔軟性と弾力性が向上している。長期間の摂取は肌に有効」と書かれています。
家系ラーメンに限らず、低分子化された「コラーゲンペプチド」を用いた臨床試験やメタ解析(複数の研究を統合した分析)で、皮膚の水分量や弾力性の改善傾向はたしかに報告されています。
生野菜では量が食べられなくても、「野菜ラーメン」として摂取すれば多くの野菜が摂れる、という和田秀樹説は、決してラーメンフリークの妄想や屁理屈ではありません。
私も色々健康に関する研究をご紹介してきましたが、どんな研究でも異論がないと気づいたのは次の2点。
歩くことと、野菜を食べることです。
体の何処かが悪い場合、加齢、遺伝、環境・外的なアクシデント以外の「自分で改善できる」こととして、この2点が欠けていると思っておいたらいいのではないかと思います。
みなさんは、ラーメンは週単位、月単位でどのくらい召し上がっていますか。

ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない (角川新書) - 和田 秀樹
この記事へのコメント
毎日インスタントラーメンでは問題がありそうですが
野菜たっぷりのタンメンやチャーシューメン、海鮮ラーメンなど、
具材やスープを選べば必要な栄養素をとることもできそうです。
でもやっぱり気になるのは塩分ですね。
いくらコラーゲンたっぷりと言われても、スープを全部飲み干す気にはなりません。
酢(カリウム)を入れてナトリウムを抑える方法もあるし。
週単位、月単位ではなく、数年に1回とかです^^;
食べる時も、やはり塩分を気にしてスープは残してしまいます。
nice!です☆
は考えて、ラーメンスープを現時点疑い、多分2015年以降、少なく
とも、カップ麺・フィルム包装入り購買品は一度も食べてません。
一杯飲んだ後に食べ、苦しんだことが有ります
ここ数日、横須賀では涼しいくらいの気温です。
夜は肌掛け1枚ではちょっと寒いくらいです 😊
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
ですからね
野菜を多めに食べるようにしています。
野菜多め、スープは残す、を基本にしています。
毎日それだけ食べ続けるわけではありませんし、「悪」と決めつけるのは気の毒な気がします。
述べられているその中身に対する検証が薄くても、内容が単純で断言調のものは広まり易いでしょうから、余計にそう感じるのかも知れません。
ラーメンは月数回昼食に頂きますが、毎回罪悪感を感じながらもスープ飲み干して、後になって喉が渇いて水をがぶ飲みしてます。(汗)
ラーメンも最近少なく月1位かな? 野菜たっぷりが大好きです。
高血圧気味なので、スープはほとんど残しまっすね。
偏食過食しなければ健康上問題ないのでは???
外食の一杯が最近、すこし重く感じるようになりました。
安藤百福さんの業績は国民栄誉賞に値するとおぼえます。
カップ麺は野菜を入れたり卵を入れたりして
食べることあります。
本当はお店のラーメンが食べたいけど
半分食べられレはいいくらいなのであまり行きませんね。
麺類だとそばが圧倒的に多く、次いでうどん、パスタかな?
ラーメンはコッテリとしたものが多いので、タンメンやちゃんぽんを選ぶ事が多いです。