国立(くにたち)・マンション訴訟を改めて考える

国立(くにたち)・マンション訴訟をご存知ですか。東京都国立市の上原公子元市長が、任期中に街の景観を守るためマンション建設をストップしたのに、市が業者に支払った賠償金を元市長個人で負担せよという最高裁判決が出てしまいました。今日はこの事件を振り返ってみたいと思います。

今回の事件は、ツイッターでは以前から相互フォローしていたのですが、このほどFacebookでもお友達になった、奈須りえ大田区議会議員が重視されている事件で、私も理解を助けていただきました。
国立市には、JR中央線の駅から長く美しい並木道があります。
そこに計画された高層マンション建設に、市民らが景観を守れと反対しました。
国立市は、並木と同じ高さに制限する条例を定めたものの、マンション業者が条例は無効として、市と上原公子市長(当時)を提訴。
判決は条例自体を適法としながらも、「中立性、公平性を逸脱して営業妨害した」として、市に賠償を命じる判決を出しました。
業者は、「賠償が目的ではない」として、市が支払った賠償金3000万円を国立市に寄付しました。
つまり、この時点で、国立市は実質損していません。
マンション業者の顔もたったわけですから、ここでこの件は終わったっていいはずです。
なのに、今度は一部住民が、市の“名目上”の支払いである3000万円を上原公子元市長に賠償させろといい出しました。
そして、結果として上原公子元市長が、個人でそれを支払うという最高裁判決になってしまったのです。
上原元市長には、約3,120万円の損害賠償を命じた東京高裁判決(2015年12月22日)が確定しています。
地域住民ではないので詳細わかりません。
が、経過だけ見ると、少なくとも言えることは、任期中に市民の支持を得て、首長としての権限や役割の範囲で遂行したことが、退任後に個人で賠償しなければならないという、間尺に合わない判決であるということです。
これは今後、首長になる人が、後のトラブルを恐れて、新しいことを決めようとしない事なかれ主義に転落しかねないように思います。
というより、それが狙いの訴訟かもしれません。
しかし、それは結局、各自治体の住民、つまり私たちが結局不利益を被ることになるのです。
今、豊洲移転で揉めている小池百合子知事などは、一番懸念されるケースですね。
どこでも誰でも
本当は、もっと大騒ぎしてもいい事件だと思います。
国民に寄り添うようなことを言っている政党は、なぜもっとこのことを必死に知らせないのでしょうか。
国立市の方以外のみなさんは、この事件、ご存知でしたか?
もちろん、こうした事件は国立市だけではなく、どこの自治体のどの首長にもありえることなのです。

たまら・び〈NO.95・2017/4〉オーダーメイドしよう。/国立市
- 作者:
- 出版社/メーカー: けやき出版
- 発売日: 2017/04/01
- メディア: 雑誌
この記事へのコメント
やっぱり反対勢力の仕掛けですか。
民主社会だからこそ、国や街を滅ぼすのはクレーマーです。
『青森 ふじりんごデニッシュ』・・・りんごを使ったパンやお菓子は美味しいですよね。特にりんごの酸味が生かされておれば、とても味わい深い味になります。アップルパイもタルトタタンも大好きです。
長州力に関しては、本当にいっぷく様のおっしゃる通りで、「かませ犬」でやっと人気者にしてもらったのに、(え?新日を裏切るのか?)とけっこう驚きました。藤波戦も最初の頃は新鮮味があったけど、すぐに飽きました。長州の試合って、ニュアンスがないんですよね。日本人相手の試合じゃないと「好試合」を作れないのもありありでしたし、しかしその影響は非常に大きくて、平成のプロレスに繋がってしまっている感じです。それと、長州が人気爆発してた時期、一部にわかファン風のエッセイストとか漫画家とかが、「長州=反体制 猪木=体制」という図式を単純に信じ込んで、長州を美化した書き方をしてたのも頭痛モノでした。プロレスの文脈はそんなに単純ではないし、そもそも「体制=悪 反体制=善」という図式も単細胞過ぎるし、わたしとしては本当は、猪木と長州では、その実績を考えたら、比較の対象でさえないという気分だったものだったんです。それと、何でも長州のせいにするわけではないですが(笑)、やはりハンセンがやってたからとてつもない価値を感じていたラリアットを小柄な聴衆がやり出したことも、現在の「誰がどんな技を使ってもいい」の流れに繋がっているような気が。あと(笑)、藤波の「掟破りの逆サソリ~~」というのも困りもので、「相手の得意技を直接相手に使う」なんていうのは5年に一回くらいなら(笑)それなりにおもしろかったんでしょうが、毎試合やり出したですものね。それも今のプロレスに繋がってる~と、ついこればっかりになってしまいますが(笑)。
リンクしてくださったポスター拝見しました。これはカッコいいですね~。これなんですよね、「プロレスのロマン」って!レスラーたちの面魂がぜんぜん違います。媚びてないですよね。外国人レスラーたちの、素でギャング映画や西部劇の悪役みたいな顔もいいですし、馬場の自信に満ちたふてぶてしい微笑もいいですね。 RUKO
一部市民の方の真意がわかりませんが
前市長さんが理不尽な目にあわれている気がします
元市長とかの詳細は全く知りませんでした。
カスタードクリームとりんごが合いそうですね。
これはおやつにいただきたいです。
最近変な判決多い気がするけどこの国の司法は大丈夫なんでしょうか?
国立の件ですが、不正利得でもしていたなら訴えられても仕方ありませんが、単に政敵(しかも辞任後)を懲らしめたいだけの仕打ちで合点が行きません。
これは、首長だけでなく職員に対しても行われる傾向があって、大阪府・市では職員が首長に訴えられることにビクビクしています。
その「おかげ」で公務員賠償責任保険の加入が急増したほどでした。
公も民も息苦しさが増している感があります(TT)
国立市のこの話題、TVニュースで見ました。
このデニッシュ、美味しそう♪
このようなことになっていたんですか!驚きです。最高裁判決はこれからの首長たちに対して、見えない杭を打ったんですね。許せないな!
デニッシュパンにリンゴのシロップ漬け、カスタードクリーム・・・美味しいでしょうね!
最近の判決には首をかしげることが多々あります。
「海宝漬」の上面にはアワビやウニ、イクラ等の
高級食材が乗っていますが、その下は安価なメカブが
容量として8割位占めています。なので割高に思えて
自分で買う気になれません。
そんなニュース知りませんでした。
嫌がらせ、報復裁判に思えてなりません。
私は国立市民ではありませんが、とても人ごとには思えないのです。
食べたくなりました^^
こんなにひどい話であるのに、恐らくマスコミも積極的に取り上げてこなかったのでしょう。
一番不可解なのは、もちろん最高裁の判決ですが、その発端となった「一部住民が市の“名目上”の支払いである3000万円を上原公子元市長に賠償させろといい出し」たとの下り。
国立市は実質的に損害を被っていないのにもかかわらず、どうしてこういう住民からの意見が出たのでしょう。
いっぷくさんのおっしゃる通り、元市長がはめられた可能性が高いように思えます。
元市長にすべてを負担させるわけにはいかないとカンパを募られることは良いことでしょうが、根本的な解決には遠いように感じました。
ブログ再開しました。
お暇なときはのぞいてみてください。
とても綺麗な街でした・・
40数年前に駅の近くに洋書を扱う
「銀杏書房」と言う店があり得意先でした。
その国立でこのような騒動が
あるのですね~・・・(-。-)y-゜゜゜
プロ住民??